“疫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えき37.5%
やまひ25.0%
えやみ25.0%
やまい12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八八窮鬼いきすだまといふものにや、八九古郷ふるさとに捨てし人のもしやと九〇ひとりむね苦し。彦六これをいさめて、いかでさる事のあらん。九一えきといふものの悩ましきはあまた見来りぬ。
三四年前、この村から十里許り隔つた或村に同じやまひが猖獗を極めた時、所轄警察署の當時の署長が、大英斷を以て全村の交通遮斷を行つた事がある。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
みんなそりゃ熱のせいだ、熱だよ。姉さんも知ってるだろうが、熱じゃ色々な事を見るものさ。えやみの神だの疱瘡ほうそうの神だのと、よく言うじゃないか、みんなこれは病人がその熱の形を見るんだっさ。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
源「へえかしこまりました、此のたびは悪いやまい流行はやり、殿様には続いてお加減がお悪いとか申すことを承わりましたが、如何いかゞで」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)