“疱瘡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうそう70.6%
はうさう10.3%
もがさ5.9%
モガサ4.4%
あばた2.9%
はうそう1.5%
ほうさう1.5%
ほうそ1.5%
ぼうそう1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしそれが真実だとすれば、牛の疱瘡ほうそうを人間にうつせば、もはやあのおそろしい疱瘡にかからないようにすることができるではないか。
ジェンナー伝 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
これ吉瑞きちずゐなりけん、此年此家のよめ初産うひざん男子なんしをまうけ、やまひもなくておひたち、三ツのとし疱瘡はうさうもかろくして今年七ツになりぬ。
此時一度、すべて、石城はとり毀たれたのである。ところが、其と時を同じくして、疱瘡もがさがはやり出した。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
此時一度、凡、石城はとり毀たれたのである。ところが、其と時を同じくして、疱瘡モガサがはやり出した。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
三年このかた彼がこの著物きものに手を通したのは只の二度切りで、一度は彼の大きらいな疱瘡あばた阿四あしが病気した時、もう一度は彼の店を叩き壊した魯太爺ろだんなが死んだ時だ。そうして今がちょうど三度目だ。
風波 (新字新仮名) / 魯迅(著)
されば此地にては疱瘡はうそうするもの甚だまれ也、十年に一人あるかなしか也とかたれり。さて清水川原の村にいたりしに家二軒あり。
二十過ぎの疱瘡ほうさうで、あの通りの顏になり、今では自分から退いて、小夜菊師匠の許婚づらもせず、唯の用心棒で我慢して居るからです、考へて見ると可哀想で
「そなたを生んだ難産の折もお救いであったし、そなたの疱瘡ほうその軽うすんだのもお蔭であったぞや。どうぞ、そなたも生涯の守護仏としてべ」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
李剛 (まだ探しながら)そんなことより、こっちは植え疱瘡ぼうそうの通知書だ。