“はうそう”の漢字の書き方と例文
語句割合
疱瘡100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されば此地にては疱瘡はうそうするもの甚だまれ也、十年に一人あるかなしか也とかたれり。さて清水川原の村にいたりしに家二軒あり。
案内がかたはらよりあみきぬとは婆々ばゝどのゝたるあれ也といふ、それを見れば㠿布さよみのやうなるをそでなし羽織はおりのやうにしたる物也。ちやひければ老女はたしてまづ疱瘡はうそうの事をふ。
案内いはく、秋山の人は疱瘡はうそうをおそるゝ事をおそるゝがごとし。いかんとなれば、もしはうそうするものあれば我子わがこといへども家にらせず、山に仮小屋かりこやを作りて入れおき、喰物しよくもつをはこびやしなふのみ。