“吉瑞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きちずい64.3%
きちずゐ21.4%
きつずい7.1%
きつずゐ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父ぎみの今朝のお顔から見て、吉瑞きちずいのように思われたらしい。——はや出御しゅつぎょとあって、仮屋かりやのうちの公卿たちも、あらまし姿を揃えていた。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これ吉瑞きちずゐなりけん、此年此家のよめ初産うひざん男子なんしをまうけ、やまひもなくておひたち、三ツのとし疱瘡はうさうもかろくして今年七ツになりぬ。
ま「誠に有難うございます、おとっさまのお目の治る吉瑞きつずいでございましょう、秋田という医者も良くないようでございます」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
得る事大望成就の吉瑞きつずゐなりと云ば天忠は早々御對面ありて主從の契約けいやくあるべしと相談さうだんこゝに一決し天忠はつぎ退しりぞき伊賀亮に申樣只今先生の事を申上しに天一坊樣にも先生の大才だいさい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)