“きちずい”の漢字の書き方と例文
語句割合
吉瑞100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さてこそ、吉瑞きちずいです。一刻も早く、車をご用意あって、朝へ上り、詔をおうけなされたがよいと思います」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朱いかぶと、朱地金襴きんらん戦袍せんぽう朱柄あかえの槍、朱い幟旗しきを揃えて、八卦はっけ吉瑞きちずいにかたどって陣列を立て、その中央に、大将曹操をかこんで、一そく、大地を踏み鳴らして入城した。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あたりのわるい堂上では、ややもすると、物のだとか、けがれだとか、やれ吉瑞きちずい凶兆きょうちょうのと、のべつ他愛たあいないおびえの中で暮しているが、おれたち、陽あたりのいい土壌の若者には