“凶兆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうちょう72.7%
きざし9.1%
きようてう9.1%
しらせ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こよいは星の光いとほがらかなのに、いま天文を仰ぎ見るに、太白星たいはくせいをつらぬいて、一道の妖霧ようむがかかっている。これ兵変のある凶兆きょうちょうである」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
間もなく天に、争うべからざる恐ろしい凶兆きざしが現われた。
暗黒星 (新字新仮名) / シモン・ニューコム(著)
四分の一マイルを數へないうちに、ひづめの音が聞えて來た。誰か騎者が、馬を急がせてやつて來る。犬が一疋その傍を駈けてゐる。凶兆きようてうよ去れ! 彼だ。メスルーにまたがつてパイロットを連れた彼なのだ。
鼠色の凶兆しらせはあった、それから間もなく、疾風豪雨になって、一行は、九死一生のみじめな目にわされた。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)