“疾疫”の読み方と例文
読み方割合
しつえき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燕王に説いて曰く、軍深く入りたり、暑雨連綿として、淮土わいど湿蒸に、疾疫しつえきようやく冒さんとす。小河の東は、平野にして牛羊多く、二ばくまさに熟せんとす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
朝廷の力が衰微して、それさえも計画し難い期間はつづいたのだが、なお大衆はこれを予想し、荒れ狂う飢饉ききん疾疫しつえきのさなかにおいて、そういう呪法じゅほうに近い善政を待ち焦れていたのである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
庶人念ずれば、疾疫しつえき癘気れいき、家中に入らず。わくを断ち、しょうること、之に過ぎたるはなし。よろしく、天下諸国につげ、男女老少を論ずることなく、口にしずかに、般若波羅蜜多を念誦すべし
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)