“飢饉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ききん98.3%
けかつ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
または反対に、大変なかのよかった夫婦が飢饉ききんのときに、平生の愛を忘れて、妻の食うべきかゆを夫が奪って食うと云う事を小説にかく。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
おととしの浅間山あさまやまの噴火以来、世の中が何となくさわがしくなって、江戸でも強いあらしが続く。諸国ではおそろしい飢饉ききんの噂がある。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
くらき炭素のに照りて、 飢饉けかつ供養の巨石おほいしめり。
文語詩稿 一百篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)