“飢饉年”の読み方と例文
読み方割合
ききんどし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
足利の領下でも、わけて飢饉年ききんどしなどには、痩せ馬なみに市で売られる子が野菜籠の中や陽溜ひだまりの辻に、群れとなって曝されるのはめずらしいことではなかった。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奥羽おううその外の凶歉きょうけんのために、江戸は物価の騰貴した年なので、心得違こころえちがえのものが出来たのであろうと云うことになった。天保四年は小売米こうりまい百文に五合五勺になった。天明てんめい以後の飢饉年ききんどしである。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
よくよく下界も飢饉年ききんどしらしい
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)