“ききんどし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飢饉年57.1%
饑饉年28.6%
飢饉歳14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奥羽おううその外の凶歉きょうけんのために、江戸は物価の騰貴した年なので、心得違こころえちがえのものが出来たのであろうと云うことになった。天保四年は小売米こうりまい百文に五合五勺になった。天明てんめい以後の飢饉年ききんどしである。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
天保の饑饉年ききんどしにも、普通の平民は余分の米を蓄える事が許されないで箪笥たんすに米を入れてかくしたもんだが
二十七八年戦争当時は実に文学者の飢饉歳ききんどしであった。まだ文芸倶楽部は出来ない時分で、原稿を持って行って買ってもらおうというに所はなく、新聞は戦争にわれて文学なぞを載せる余裕はない。