饑饉年ききんどし)” の例文
「そらごらんなさい、あれは中の町で松屋といって、饑饉年ききんどしから太らせた米屋だ、心を改めて出直しなさいと言われっちまった、そうなくちゃあならねえ」
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
天保の饑饉年ききんどしにも、普通の平民は余分の米を蓄える事が許されないで箪笥たんすに米を入れてかくしたもんだが