“心得違”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こゝろえちが22.7%
こころえちが18.2%
こころえちがい13.6%
こゝろえちがひ13.6%
こゝろえちげ9.1%
こころえちげ9.1%
こころえちがえ4.5%
こころえちがひ4.5%
こゝろえちがい4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕つる所存なりと申立ければ大岡殿は其方若年ゆゑに心得違こゝろえちがひなり然ど其人殺は外にあると申たるは福井町にて何と申者なるぞ名前を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「お前のところには何でもあるんだな。お前心得違こころえちがいをしてやしないか、ギャングの連中と取引があるのなら、おれは逃げるよ」
諜報中継局 (新字新仮名) / 海野十三(著)
串戯じょうだんじゃない、片田舎の面疱にきびだらけの心得違こころえちがいの教員なぞじゃあるまいし、女の弟子を。失礼だ。」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
左右とかく心得違こゝろえちがひなりと云れしかば兩人一言もなく恐入おそれいつて平伏す因て大岡殿また九郎兵衞夫婦を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
買物にくんじゃがんしねえ、おえいも心得違こゝろえちげえをしやんして、わしうちられねえで、母親おふくろに追出され、六百の銭を路銀にして江戸へ往って奉公する身の上でがんすから
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わし種々いろ/\申すに申されやせん間違まちげえが有って、国のいえが潰れかゝりやんしたから、つれえのを忍んで居りましたが、母や女房が心得違こころえちげえの者で、わしをマア殺すべいとまでに悪企わるだくみをされやしたから
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
奥羽おううその外の凶歉きょうけんのために、江戸は物価の騰貴した年なので、心得違こころえちがえのものが出来たのであろうと云うことになった。天保四年は小売米こうりまい百文に五合五勺になった。天明てんめい以後の飢饉年ききんどしである。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
愚なる私の心得違こころえちがひさへ無御座候ござなくさふらはば、始終しじゆう御側おんそばにも居り候事とて、さやうの思立おもひたち御座候節ござさふらふせつに、屹度きつと御諌おんいさめ申候事もかなひ候ものを、返らぬ愚痴ながら私の浅はかより、みづからの一生を誤り候のみか
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
悟れば善になり迷えば悪になるもので、迷えば可愛い子を棄て、夫を棄てるように相成りますと申すは、ぜん申上げました通り、おかめの心得違こゝろえちがいというものは恋という煩悩の雲がかゝり
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)