“悪企”のいろいろな読み方と例文
旧字:惡企
読み方割合
わるだく85.7%
わるだくみ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おどかして名刺を見せましたけど、刑事とも何とも書いて無いんですの。偽刑事が人をわなおとしいれようと云う悪企わるだくみなんですわ……
偽刑事 (新字新仮名) / 川田功(著)
浪五郎は仲間の者の悪企わるだくみから、五年前に海賊の一味と間違えられて縛られ、もう少しで首を切られるところを、縄抜けをして助かった人です。
此道理で悪企わるだくみを始めれば悪い相になります、善行善意を心掛けると善い相になります。されば仏経には、布施は美のもとであるといふやうに説いてあります。
運命は切り開くもの (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
川上機関大尉は、早くもリット少将の悪企わるだくみを察し、汽船ブルー・チャイナ号出帆の約二十分後、二人は夜の闇を利用してひそかに海中にすべりこみ、この大危難から免れたのである。
浮かぶ飛行島 (新字新仮名) / 海野十三(著)