悪企わるだくみ)” の例文
旧字:惡企
此道理で悪企わるだくみを始めれば悪い相になります、善行善意を心掛けると善い相になります。されば仏経には、布施は美のもとであるといふやうに説いてあります。
運命は切り開くもの (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
川上機関大尉は、早くもリット少将の悪企わるだくみを察し、汽船ブルー・チャイナ号出帆の約二十分後、二人は夜の闇を利用してひそかに海中にすべりこみ、この大危難から免れたのである。
浮かぶ飛行島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
眼の凹んだ・口の突出た・黒い顔は、ごくたまに笑うとひどく滑稽な愛嬌あいきょうに富んだものに見える。こんな剽軽ひょうきんな顔付の男に悪企わるだくみなど出来そうもないという印象を与える。目上の者に見せるのはこの顔だ。
牛人 (新字新仮名) / 中島敦(著)