川上機関大尉の酒壜 わが練習艦隊須磨、明石の二艦は、欧州訪問の旅をおえて、いまやその帰航の途にあった。 印度を出て、馬来半島とスマトラ島の間のマラッカ海峡を東へ出ると、そこは馬来半島の南端シンガポールである。大英帝国が東洋方面を睨みつけるた …
| 著者 | 海野十三 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
| 初出 | 「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1938(昭和13)年1月~12月 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約4時間10分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約6時間57分(300文字/分) |