“浬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
カイリ38.7%
かいり38.7%
マイル12.9%
カイル3.2%
リュウ3.2%
ノット3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太平丸が最初に報告を受けた時には、その船は加奈陀かなだの北西二百カイリの海上にあったが、それから半年のあいだに二千カイリ以上も西へ来ているのだ。
流血船西へ行く (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
二十かいりほど南下して、最初に上げた渋網には、蟹がモリモリと網の目に足をひっかけて、かかっていた。たしかに××丸のものだった。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
のみならず、彼の神経といえば、それこそ五マイル先の落ちかいさえも見遁みのがさぬという、潜望鏡のそれよりも鋭敏ではないか。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
スエズから古倫母コロンボに至る十日十六時四十分の紅海横断。この間、三三九六カイル
アルグゥイーンの浮洲まで四十リュウもあるというのでは、そこまでの仕事を仕終すことは、とうてい不可能だと思われたからである。
海難記 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
同時に一時間八ノット経済速度エコノミカルスピードの半運転を、モウ一つ半分に落したものだから、七千トンの巨体がありうようにしか進まなかった。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)