“カイリ”の漢字の書き方と例文
ひらがな:かいり
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一九一七年三月三十日、室戸丸は『鷹の城』のために、晩香波バンクーバー島を去る七〇カイリの海上で拿捕だほされました
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
場所は、退却を余儀なくされている青軍せいぐんの最前線にあたる土佐湾とさわんの南方五十カイリの洋上だった。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
されば、東京から僅かに十五、六カイリ離れた海で、春浅い頃から晩秋へかけ、鱗の鮮紅に錦彩を放つ大鯛がいつでも釣れる訳である。釣を休むのは手にみぞれが冷い十二月、一月の二ヶ月だけだ。
葵原夫人の鯛釣 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)