“入野”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いりぬ50.0%
いりの50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊那丸いなまる龍太郎りゅうたろう外濠そとぼりをわたって、脱出だっしゅつしたのを、やがて知った浜松城の武士たちは、にわかに、追手おってを組織して、入野いりぬせきへはしった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さを鹿しか入野いりぬのすすき初尾花はつをばないづれのときいもまかむ 〔巻十・二二七七〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
昨年五月の末木曾の奥に入り王滝おうたき川の谿たにを上った時、上島うわしまの民居から少し上流の野口という部落を通った。すなわち山谷の入野いりのの口である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「こっちは艦長だ。どうだ入野いりの一等兵曹、あと三十かいりで飛行島にぶつかる筈だが、西南西にあたって、なにか光は見えぬか」
浮かぶ飛行島 (新字新仮名) / 海野十三(著)