“外濠”の読み方と例文
読み方割合
そとぼり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その相迫りて危く両岸りょうがんの一点に相触れんとするあたり八見橋やつみばし外濠そとぼりの石垣を見せ、茂りし樹木のあいだより江戸城の天主台を望ませたり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
今日こんにち入船にゅうせんは大和の筒井順慶つついじゅんけい和泉いずみ中村孫兵次なかむらまごへいじ茨木いばらき中川藤兵衛なかがわとうべえ、そのほか姫路ひめじからも外濠そとぼりの大石が入港はいってまいりますはずで
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
現に外濠そとぼりから窖道こうどうへ通ずる路をつけるときなどは、朝から晩まで一日働いて四十五サンチ掘ったのが一番の手柄であったそうだ。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)