“外濠線”の読み方と例文
読み方割合
そとぼりせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鳩居堂きゅうきょどう方寸千言ほうすんせんげんという常用の筆五十本線香二束にそくを買い亀屋かめやみせから白葡萄酒しろぶどうしゅ二本ぶらさげて外濠線そとぼりせんの方へ行きかけた折であった。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
外濠線そとぼりせんの電車は濠に向った方から九月の日をうけつつあった。客の中には立って窓の板戸を閉めた人もあった。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
丸善から三越へ回って帰る時には、たいていいつも日本銀行まで歩いてそこから外濠線そとぼりせんに乗る。
丸善と三越 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)