“向脛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むこうずね81.6%
むかはぎ13.2%
むかうずね2.6%
むこうすね2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
沖の方を向いて立っていると、ひざの所で足がくの字に曲りそうになります。陸の方を向いていると向脛むこうずねにあたる水が痛い位でした。
溺れかけた兄妹 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ゆる荒熊あらくまと一しょにもつながれう、はかなかにも幽閉おしこめられう、から/\と骸骨がいこつむさくさ向脛むかはぎばんだあごのない髑髏しゃれかうべ夜々よる/\おほかぶさらうと。
いてえ、なにをするんだ。妻「あんま向脛むかうずねの毛が多過おほすぎるから三ぼんぐらゐいたつていや、痛いと思つたらちつたアしやうくだらう。亭「アいてえ。妻「痛いと思つたら、女房にようばうよろしくてえのを思出おもひだすだらう。 ...
八百屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「やや、なんだ、鉄棒かとおもったら、この安もののステッキが、俺の向脛むこうすねをぐりぐりぶったたいていたんだ。けしからんステッキだ」
太平洋魔城 (新字新仮名) / 海野十三(著)