“号笛”のいろいろな読み方と例文
旧字:號笛
読み方割合
ごうてき28.6%
パイプ14.3%
ふえ14.3%
サイレン14.3%
フイトル14.3%
ホイッスル14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なにをいうんだ。あれはザバイカル管区の号笛ごうてきだ。わしはよく知っている」
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
起重機のがらがらという音だの、圧搾空気の鉄槌のかたかたかたとやかましい響だの、大きなポンプの轟々と廻る音だのが、頭の上にはげしく噛みあっている。どこかでひゅーっと号笛パイプが鳴るのが聞える。
浮かぶ飛行島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
漸々やうやうの事で、最後の三等車に少許すこし空席すきを見付けて乗込むと、その扉を閉め乍ら車掌が号笛ふえを吹く。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
号笛フイトルのやうに太くて繊弱だつた
太平丸は号笛ホイッスルを鳴らしながら、相手の方へ近寄って行った。そして両方の舷がほとんど触合ふれあうほど接近した時、相手の船上に風雨灯の光が見え、四五人の船員が舷門の方へ走って来た。
流血船西へ行く (新字新仮名) / 山本周五郎(著)