“空席”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くうせき50.0%
あき16.7%
すき16.7%
せき16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠くの呼鈴ベルが鳴つた。間もなく三人の婦人がこの室に這入つて來た。銘々めい/\卓子テエブルについて座をめ、ミラア先生は四番目の空席くうせきに腰を下した。
ちょうど、椅子を開いて向合むかいあいに一つ空席あきがありましたので、推されながら、この真中ほどへ来た女たちが
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
漸々やうやうの事で、最後の三等車に少許すこし空席すきを見付けて乗込むと、その扉を閉め乍ら車掌が号笛ふえを吹く。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そろそろデザートを運ぼうとしている頃になって、二人連れの支那人が静かに入って来て、私の隣りの空席せきへ坐った。よほど身分のある人だろうということは、その服装からでも一と目で知れる。
妖影 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)