“号泣”のいろいろな読み方と例文
旧字:號泣
読み方割合
ごうきゅう87.5%
がうきふ6.3%
なきごえ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
常に人間の血が号泣ごうきゅうに出逢うのを忍ばなければ生きてゆくかてが得られないとすると、……これはすこし意気地がないぞとも考えた。
人間山水図巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さればたまの絶えしにあらねば、うつゝ号泣がうきふする糸より細き婦人をんなの声は、終日ひねもすひまなかりしとぞ。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
おれは斬罪ざんざいになる者の号泣なきごえを聞いているからいやだ。のがれよう、逃れようという気が、首を斬られてからも、ヒョイと前へ出るのだ。しでえことをしたもんで、後から縄をひっぱっている。
旧聞日本橋:17 牢屋の原 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)