“ごうきゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
号泣66.7%
強弓23.8%
剛弓4.8%
強力4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
てんでに地べたの上に身を投げ出すと、両手の爪をかにのように曲げて、すさまじい号泣ごうきゅうをつづけながら、地の上をかきむしる。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その自然木の彎曲わんきょくした一端に、鳴海絞なるみしぼりの兵児帯へこおびが、薩摩さつま強弓ごうきゅうに新しく張ったゆみづるのごとくぴんと薄を押し分けて、先は谷の中にかくれている。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
二十日の後、いっぱいに水をたたえたさかずきを右ひじの上にせて剛弓ごうきゅうを引くに、ねらいにくるいの無いのはもとより、杯中の水も微動だにしない。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)
膂力りょりょくまた衆に秀でていると見えて、ひと際すぐれた強力ごうきゅうを満月に引きしぼりながら、気取りに気取って射放ったまでは大層もなく立派だったが