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強弓
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ごうきゅう
ふりがな文庫
“
強弓
(
ごうきゅう
)” の例文
こんな話が、
強弓
(
ごうきゅう
)
をひく漢学の先生や、体操の教師などの間に起る。理学士は一番弱い弓をひいたが、熱心でよく当った。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
その自然木の
彎曲
(
わんきょく
)
した一端に、
鳴海絞
(
なるみしぼ
)
りの
兵児帯
(
へこおび
)
が、
薩摩
(
さつま
)
の
強弓
(
ごうきゅう
)
に新しく張った
弦
(
ゆみづる
)
のごとくぴんと薄を押し分けて、先は谷の中にかくれている。
二百十日
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
いよいよ第一日の一
番
(
ばん
)
試合
(
しあい
)
は、
太子流
(
たいしりゅう
)
の
強弓
(
ごうきゅう
)
をひく
氏家十左衛門
(
うじいえじゅうざえもん
)
と、
大和流
(
やまとりゅう
)
の
軟弓
(
なんきゅう
)
をとっての
名人
(
めいじん
)
長谷川監物
(
はせがわけんもつ
)
との
射術
(
しゃじゅつ
)
くらべで
口火
(
くちび
)
を切ることになった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
先祖は細川高国の手に属して、
強弓
(
ごうきゅう
)
の名を得た島村
弾正貴則
(
だんじょうたかのり
)
である。
享禄
(
きょうろく
)
四年に高国が
摂津国
(
せっつのくに
)
尼崎
(
あまがさき
)
に敗れたとき、弾正は敵二人を
両腋
(
りょうわき
)
に
挟
(
はさ
)
んで海に飛び込んで死んだ。
阿部一族
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
またかつて
竹童
(
ちくどう
)
が、
大鷲
(
おおわし
)
クロの
背
(
せ
)
をかりて
鞍馬
(
くらま
)
の
僧正谷
(
そうじょうがたに
)
から
高尾山
(
たかおさん
)
へつかいしたとちゅうにも、かれの
誤解
(
ごかい
)
をうけて、そのおそろしい
強弓
(
ごうきゅう
)
の
矢
(
や
)
に見まわれ
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
柳生孫次郎
家宗
(
いえむね
)
と申すのが、
強弓
(
ごうきゅう
)
をよく引きました由で、その頃、奈良坂八町を射通し、世間に伝えられましたため、弓の柳生よ、弓の家よ、と云われていたようでござった
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「へい」と
関市
(
せきいち
)
が、大あわてで取りだしてきた
節巻
(
ふしまき
)
の
籐
(
とう
)
にくすね
引
(
び
)
きの
弦
(
つる
)
をかけた
強弓
(
ごうきゅう
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“強弓”の意味
《名詞》
強弓(ごうきゅう / きょうきゅう / つよゆみ)
引くのに強い力を必要とする弓。また、その弓を引く人。
(出典:Wiktionary)
強
常用漢字
小2
部首:⼸
11画
弓
常用漢字
小2
部首:⼸
3画
“強”で始まる語句
強
強請
強情
強力
強靱
強飯
強盗
強者
強靭
強面