“摂津国”の読み方と例文
読み方割合
せっつのくに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むかし、摂津国せっつのくに難波なにわというところに、夫婦ふうふものんでおりました。子供こども一人ひとりいものですから、住吉すみよし明神みょうじんさまに、おまいりをしては
一寸法師 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
先祖は細川高国の手に属して、強弓ごうきゅうの名を得た島村弾正貴則だんじょうたかのりである。享禄きょうろく四年に高国が摂津国せっつのくに尼崎あまがさきに敗れたとき、弾正は敵二人を両腋りょうわきはさんで海に飛び込んで死んだ。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
近江おうみの中将入道蓮浄れんじょう俗名成正なりまさ法勝寺執行ほっしょうじのしゅぎょう俊寛僧都そうず山城守基兼やましろのかみもとかね式部大輔雅綱しきぶのたいふまさつな、平判官康頼、宗判官信房そうはんがんのぶふさ新平判官資行しんへいはんがんすけゆき摂津国せっつのくに源氏多田蔵人行綱ただのくらんどゆきつなといった連中で、他に北面の武士が多かった。