“摂津大掾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せっつのだいじょう50.0%
せっつだいじょう30.0%
せっつのたいじょう10.0%
せつつのだいじよう10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その頃、私の父は摂津大掾の弟子で、文楽座に出ていた。父は二つのとき失明した。脳膜炎を患ったためだという。
生い立ちの記 (新字新仮名) / 小山清(著)
摂津大掾が来た、何が来たと東京の盛り場の人たちが大阪でうけるお礼のかえしを、一手に引受けるほど遊びに顔を売った旦那を彼女は旦那にしたのだった。
しかしその時の事は、大方忘れてしまった中に、一つ覚えているのは、文楽座で、後に摂津大掾になった越路太夫の、お俊伝兵衛を聴いたことだけである。
十九の秋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
二三年、同じ座で越路が同じ九つ目を語つた事があつた。その折越路は自分ながら物足りないがあつたので早速師匠摂津大掾に駆けつけた。