“文楽座”の読み方と例文
読み方割合
ぶんらくざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし大阪では、新らしい近頃の文楽座ぶんらくざ以外では先ず、どの劇場もまだまだ、充分の原料を設備して愛好家を待っている。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
その頃、私の父は摂津大掾せっつのだいじょうの弟子で、文楽座ぶんらくざに出ていた。父は二つのとき失明した。脳膜炎を患ったためだという。
生い立ちの記 (新字新仮名) / 小山清(著)
しかしその時の事は、大方忘れてしまった中に、一つ覚えているのは、文楽座ぶんらくざで、後に摂津大掾せっつのたいじょうになった越路太夫こしじだゆうの、お俊伝兵衛を聴いたことだけである。
十九の秋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)