“邦楽座”の読み方と例文
読み方割合
ほうがくざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うすら寒い日の午後の小半日を、邦楽座ほうがくざの二階の、人気ひとけの少ない客席に腰かけて、遠い異国のはなやかな歓楽の世界の幻を見た。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
あの映画が、東京の邦楽座ほうがくざに出たとき、築地小劇場の連中が、「メトロポリス」の実演をやった。そのとき沢山の美しいロボットが、短い労働服で出てきて、点々として器械的に働いていた。
人造物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「あの人ッて、誰だ。この間一緒に邦楽座ほうがくざへ行った人か。」
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)