“文芸倶楽部”のいろいろな読み方と例文
旧字:文藝倶樂部
読み方割合
ぶんげいくらぶ66.7%
ぶんげいクラブ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乙羽なき後の硯友社の総務として『文芸倶楽部ぶんげいくらぶ』の一角に巨頭を振っていたが、数年前から宿痾しゅくあのために全く文壇を隠退してしまった。
一房ひとふさしぼっては、文芸倶楽部ぶんげいくらぶの芸者の写真を一枚はぐり、一房しぼっては一枚はぐる。芸者の絵が尽きた時、彼はコップの中をさじき廻して妙な顔をしている。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
わけても最近の『文芸倶楽部ぶんげいクラブ』(大正四年十一月号)に出でし江見水蔭えみすいいんが『水さび』と題せし一篇の如き我身には取分けてきょう深し。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
最少もすこし具体的にいえばどうしたら『新小説』と『文芸倶楽部ぶんげいクラブ』の編輯者へんしゅうしゃがわれわれの原稿を買うだろうかとの問題ばかりであった。
霊廟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)