“攪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
85.4%
みだ9.8%
かき2.4%
かきま2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細君のうなる声が絶間たえまなく静かな夜のへやを不安にき乱した。五分経つか経たないうちに、彼女は「もう生れます」と夫に宣告した。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
浮世の栄華に誇れる奴等の胆を破れや睡りをみだせや、愚物の胸に血のなみ打たせよ、偽物の面の紅き色奪れ、斧持てる者斧を揮へ、矛もてるもの矛を揮へ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
詩の翻訳は不得手ゆえ出任せに訳すると、テの詩が「風南海をかきまわして多足の蜈蚣を岩上にげ揚げた、船持輩この怪物の重き胴より大きな肋骨を取ってここに海神に捧げ置いた」
おふくろはほんとにおこったのかしら……と彼は少しづつ気になる。しかし家へ帰ればまた喧嘩しさうなのですぐには帰れない。前吉はソーダ水をストローでかきまぜて、ぢっと考へ込む。
おふくろ (新字旧仮名) / 原民喜(著)