みだ)” の例文
浮世の栄華に誇れる奴等の胆を破れや睡りをみだせや、愚物の胸に血のなみ打たせよ、偽物の面の紅き色奪れ、斧持てる者斧を揮へ、矛もてるもの矛を揮へ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
しばらくして、境が、飛び上がるように起き直ったのは、すぐ窓の外に、ざぶり、ばちゃばちゃばちゃ、ばちゃ、ちゃッと、けたたましく池の水のみださるる音を聞いたからであった。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
百戦孤城力支へず 飄零いずれの処か生涯を寄せん 連城且擁す三州の地 一旅俄に開く十匹の基ひ 霊鴿れいこう書を伝ふ約あるが如し 神竜海をみだす時無かる可けん 笑ふ他の豎子じゆし貪慾たんよくたくましふするを
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
浮世の栄華に誇れる奴らのきもを破れやねむりをみだせや、愚物の胸に血のなみ打たせよ、偽物の面の紅き色れ、おの持てる者斧をふるえ、ほこもてるもの矛を揮え
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
みだるに在り
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)