“攪乱”のいろいろな読み方と例文
旧字:攪亂
読み方割合
かくらん62.2%
こうらん27.0%
かきみだ6.8%
かうらん2.7%
みだし1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうした夢、こうした病的な夢は、いつも長く記憶に残って、攪乱かくらんされ興奮した人間の組織オルガニズムに、強烈な印象を与えるものである。
内より門を開いて迎え、同時に城中を攪乱こうらんして、騒擾そうじょうのうちに駙馬をうかがわば、手捕りになること物をつかむ如しとすすめるのです。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
法師は、喋舌しゃべりぬいている。さすが敵地にはいって民心を攪乱かきみだそうとするほどの者だけあって、不敵なつらだましいと雄弁を持っている。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
出来るだけ悪く造られてゐる。世界の出来たのは失錯しつさくである。の安さが誤まつて攪乱かうらんせられたに過ざない。世界は認識によつて無の安さに帰るより外はない。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
でもしお前の兄の身に暗いところがなかったなら、謀反人呼ばわりしたわしこそ、かえって部落の攪乱みだし者。お前にとっても兄の仇じゃ。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)