“かうらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
攪乱50.0%
攪亂50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出来るだけ悪く造られてゐる。世界の出来たのは失錯しつさくである。の安さが誤まつて攪乱かうらんせられたに過ざない。世界は認識によつて無の安さに帰るより外はない。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
俺の生活は下らない感覚の顫動の為に攪乱かうらんされるやうな、そんなうはついたものではない。
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)
これ攪亂かうらんするちからくはへられねば兩者りやうしやたゞ平靜へいせいである。村落むら空氣くうき平靜へいせいであるごとく、勘次かんじすべてとのあひだきはめて平靜へいせいでそれであひいれないのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
江戸の人心を攪亂かうらんし、謀叛を企てて徳川幕府を倒さうとしたことがあり、毒藥に對する幕府の神經は、火器に對する場合に劣らず、想像以上に尖鋭せんえいになつてゐた時でもあつたのです。
銭形平次捕物控:239 群盗 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)