“かきま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カキマ
語句割合
掻廻37.5%
掻交12.5%
掻混12.5%
12.5%
書捲12.5%
竊伺12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
既にその時もあれじゃ、植木屋の庭へこの藁草履を入れて掻廻かきまわすと、果せるかな、螇蚸ばった蟷螂かまきり
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのわたを二升瓶に貯える、生葱なまねぎを刻んでね、七色唐辛子を掻交かきまぜ、掻交ぜ、片襷かただすきで練上げた、東海の鯤鯨こんげいをも吸寄すべき、恐るべき、どろどろの膏薬こうやくの、おはぐろどぶ
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
○また湯煮て皮を剥たる舌を白ソース一合の中へ玉子の黄身二個を入れてツブツブにならぬよう掻混かきまぜたる中へ入れ弱火にて二十分間煮るなり。これを舌のフルカセーという。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
おふくろはほんとにおこったのかしら……と彼は少しづつ気になる。しかし家へ帰ればまた喧嘩しさうなのですぐには帰れない。前吉はソーダ水をストローでかきまぜて、ぢっと考へ込む。
おふくろ (新字旧仮名) / 原民喜(著)
兎に角、私は昨年中に四千ポンド以上は書捲かきまくった。それでなお足りないのだ。サー・ウォルター・スコットを思う。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
ここにその御子、肥長ひなが比賣に一宿ひとよ婚ひたまひき。かれその美人をとめ竊伺かきまみたまへば、をろちなり。すなはち見畏みて遁げたまひき。ここにその肥長ひなが比賣うれへて、海原をらして船より追ひ