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掻廻
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かきま
ふりがな文庫
“
掻廻
(
かきま
)” の例文
店の大半、表へまで芋俵が積まれ、
親父
(
おやじ
)
さんは三つ並べた四斗樽のあきで、ゴロゴロゴロゴロ、泥水の中の
薩摩芋
(
さつまいも
)
を棒で
掻廻
(
かきま
)
わした。
旧聞日本橋:02 町の構成
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
既にその時もあれじゃ、植木屋の庭へこの藁草履を入れて
掻廻
(
かきま
)
わすと、果せるかな、
螇蚸
(
ばった
)
、
蟷螂
(
かまきり
)
。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
穏和
(
おだやか
)
な声した
親仁
(
おやじ
)
は、笹葉にかくれて、
崖
(
がけ
)
へ半ば
踞
(
しゃが
)
んだが、黒の
石持
(
こくもち
)
の羽織に、びらしゃら
袴
(
ばかま
)
で、つり革の頑丈に太い、
提革鞄
(
さげかばん
)
を
斜
(
はす
)
にかけて、柄のない
錆小刀
(
さびこがたな
)
で、松の根を
掻廻
(
かきま
)
わしていた。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
掻
漢検準1級
部首:⼿
11画
廻
漢検準1級
部首:⼵
9画
“掻”で始まる語句
掻
掻巻
掻込
掻合
掻消
掻口説
掻取
掻分
掻乱
掻上