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掻消
ふりがな文庫
“掻消”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
かきけ
76.9%
かきき
23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かきけ
(逆引き)
廻廊へ出たと思うと、四郎の影も、手下どもの影も、谷間を風に捲かれて落ちる枯葉のように、たちまち、その行方を
掻消
(
かきけ
)
してしまう。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
貴婦人が、
衝
(
つ
)
と立つと、蚊帳越にパッと
燈
(
あかり
)
を……
少
(
わか
)
い女は
這
(
は
)
ったままで
掻消
(
かきけ
)
すよう——よく一息に、ああ消えたと思う。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
掻消(かきけ)の例文をもっと
(20作品)
見る
かきき
(逆引き)
夜陰のこんな場所で、もしや、と思う時、
掻消
(
かきき
)
えるように音が
留
(
や
)
んで、ひたひたと小石を
潜
(
くぐ
)
って響く水は、忍ぶ
跫音
(
あしおと
)
のように聞える。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何
(
なに
)
かミハイル、アウエリヤヌヰチが
云
(
い
)
ふたので
有
(
あ
)
るが、
直
(
すぐ
)
に
皆
(
みな
)
掻消
(
かきき
)
えて
了
(
しま
)
つた。
恁
(
か
)
くてアンドレイ、エヒミチは
永刧
(
えいごふ
)
覺
(
さ
)
めぬ
眠
(
ねむり
)
には
就
(
つ
)
いた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
掻消(かきき)の例文をもっと
(6作品)
見る
掻
漢検準1級
部首:⼿
11画
消
常用漢字
小3
部首:⽔
10画
“掻”で始まる語句
掻
掻巻
掻込
掻合
掻廻
掻口説
掻取
掻分
掻乱
掻上
“掻消”のふりがなが多い著者
鈴木鼓村
尾崎紅葉
沖野岩三郎
アントン・チェーホフ
内田魯庵
島崎藤村
泉鏡花
三遊亭円朝
吉川英治
泉鏡太郎