“かきき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掻消54.5%
掻切36.4%
掻斬9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにかミハイル、アウエリヤヌヰチがふたのでるが、すぐみな掻消かききえてしまつた。くてアンドレイ、エヒミチは永刧えいごふめぬねむりにはいた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
昨夜と同じように、その田口という男が発光室で喉を掻切かききられて死んでいたのです。犯人は何処どこからも忍込しのびこめません。傷口は、……吉井君のと寸分違わずです。
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
毒薬を飲むの? 咽喉のどを突くの? 笛を掻斬かききる時うしろると、もう、手が利かなくなって死損います。背後うしろから私が抱いていて上げましょう。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)