“かっき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
活気36.0%
客気32.0%
火気12.0%
掻切8.0%
劃期4.0%
渇驥4.0%
赫気4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、彼女かのじょのものの考え方には、どことなく面白おもしろいところがあったので、うちなかのつまらない仕事しごともそのために活気かっきづき、うるおいがしょうじた。
母の話 (新字新仮名) / アナトール・フランス(著)
なに事をなすにも感情をまじえることは危険である。むろん感情と一口に言っても高尚こうしょうな感情もあるが、言うまでもなく今述べる感情は一時の客気かっきである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
とうとう自分の魂が赤い炭の中へ抜出して、火気かっきあおられながら、むやみに踊をおどってるような変な心持になった時に、突然
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お妻の胸元を刺貫き——洋刀サアベルか——はてな、そこまでは聞いておかない——返す刀で、峨々ががたる巌石いわおそびらに、十文字の立ち腹を掻切かっきって、大蘇芳年たいそよしとしの筆のさえを見よ、描く処の錦絵にしきえのごとく
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やがてその年の秋出版された『自覚に於ける直観と反省』という劃期かっき的な書物にばつとして収められたが、この本は「余の悪戦苦闘のドキュメント」であると、先生自身その序文の中で記されている。
西田先生のことども (新字新仮名) / 三木清(著)
いしみな奇状両岸に羅列す、あるい峙立じりつして柱のごとく、或は折裂せつれつして門のごとく、或は渇驥かっきの間に飲むが如く、或は臥牛がぎゅうの道に横たわる如く、五色ごしき陸離りくりとして相間あいまじわり、しゅんおおむね大小の斧劈ふへき
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
「聞いてるよ」と赫気かっきで赤くなった顔をあげた。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)