トップ
>
客気
>
かっき
ふりがな文庫
“
客気
(
かっき
)” の例文
旧字:
客氣
そのうえ彼女は、クリストフのおかしな
客気
(
かっき
)
や、乱暴や、架空的な気分などを見て、彼があまり平衡のとれた人間ではないと思っていた。
ジャン・クリストフ:04 第二巻 朝
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
なに事をなすにも感情を
交
(
まじ
)
えることは危険である。むろん感情と一口に言っても
高尚
(
こうしょう
)
な感情もあるが、言うまでもなく今述べる感情は一時の
客気
(
かっき
)
である。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
切れといえば
直
(
すぐ
)
にも切って見せると実際考えていた程、
客気
(
かっき
)
に
逸
(
はや
)
っていた頃であるから、
此処
(
ここ
)
迄来たのを
幸
(
さいわい
)
に五郎の英霊を弔ってやろうと立ち寄ったのであった。
木曽駒と甲斐駒
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
この人のピアノに、若輩らしいところも、
客気
(
かっき
)
らしいものもないのは、恐らくそのためでもあろうか。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
俗人はその時その場合に書いた経験が一番正しいと思うが、大間違である。
刻下
(
こっか
)
の事情と云うものは、
転瞬
(
てんしゅん
)
の
客気
(
かっき
)
に駆られて、とんでもない
誤謬
(
ごびゅう
)
を伝え勝ちのものである。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
動
(
やや
)
もすればはやり勝ちな、一党の
客気
(
かっき
)
を
控制
(
こうせい
)
して、
徐
(
おもむろ
)
に機の熟するのを待っただけでも、
並大抵
(
なみたいてい
)
な骨折りではない。しかも
讐家
(
しゅうか
)
の放った
細作
(
さいさく
)
は、絶えず彼の身辺を
窺
(
うかが
)
っている。
或日の大石内蔵助
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
これをどうするかというに、少年
客気
(
かっき
)
の人は侵略論を唱えるそうである。そういう人達の議論はどうかというと、まず個人の上には道徳はよほど進んだが、国際的道徳は少しも進まない。
東亜の平和を論ず
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
酒を酌みながら、共に、青年
客気
(
かっき
)
の夢に酔い、平安の都を、眼下に見て
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『文選』を耽読していたのと、どうも
偏
(
へん
)
に山や石のついた字を使わないと、気分が
露
(
あらわ
)
れないように思った年少
客気
(
かっき
)
の致すところと相俟って、こんな文章となってしまった。
木曽駒と甲斐駒
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
“客気”の意味
《名詞》
客気(かっき、かくき、きゃっき、きゃくき)
物事に逸る心。
(出典:Wiktionary)
客
常用漢字
小3
部首:⼧
9画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“客”で始まる語句
客
客人
客間
客車
客室
客樣
客様
客来
客舎
客殿