“客気”のいろいろな読み方と例文
旧字:客氣
読み方割合
かっき80.0%
かくき20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうえ彼女は、クリストフのおかしな客気かっきや、乱暴や、架空的な気分などを見て、彼があまり平衡のとれた人間ではないと思っていた。
なに事をなすにも感情をまじえることは危険である。むろん感情と一口に言っても高尚こうしょうな感情もあるが、言うまでもなく今述べる感情は一時の客気かっきである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
今となっては後悔もして居るが、その時は青年の客気かくきで、女一人のむくろを横たえる位の事は何んとも思っては居なかった——
死の予告 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
加ふるに凡兆ぼんてうの予等の為につと津頭しんとうを教ふるものあり。予の渡江に急ならんとする、何ぞ少年の客気かくきのみならんや。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)