“率”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひき46.5%
ひ9.9%
い8.5%
ゐ6.3%
イザ4.9%
したが3.5%
いざ2.8%
ひきゐ2.8%
おおむ2.8%
ひきい2.1%
そつ1.4%
そっ1.4%
ひく1.4%
おほむ0.7%
こぞ0.7%
つ0.7%
にはか0.7%
ひか0.7%
りつ0.7%
イ0.7%
ヰ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真に千古末だ見ざるの凶、万代遭わざるの禍、社稜宗廟(しゃしょくそうびょう)、危、旦夕(たんせき)に在り。乞う皇上早く宮眷(きゅうけん)を率(ひき)いて、速やかに楽土に遷(うつ)れよ云云。
蓮花公主 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
すると、しきりに、村の軒並を物色してきた捕吏が、張飛のすがたを認めると、率(ひ)きつれている十名ほどの兵へにわかに命令した。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「彼処(あそこ)へ避難所を拵(こさ)いて置いて、率(い)ざといえば直ぐ逃げ出す用意はしていた。アナーキストでも地震の威力には協(かな)わない、」
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
かれ汝はその族のありの悉(ことごと)率(ゐ)て來て、この島より氣多(けた)の前(さき)まで、みな列(な)み伏し度れ。ここに吾その上を蹈みて走りつつ讀み度らむ。
そんな文とりついだ手を、率(イザ)川の一の瀬で淨めて來くさらう。罰(バチ)知らずが……。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
新塾の初めて設けらるるや、諸生みなこの道に率(したが)い、以て相い交わり、疾病(しっぺい)艱難には相い扶持し、力役事故には相い労役すること、手足の如く然り、骨肉の如く然り。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
つもりに致しませう最早(もはや)押(おつ)つけ子刻(こゝのつ)なり率(いざ)御休み成れましと女子共に四邊(あたり)を片付(かたづけ)させければ後藤は何の蛆蟲(うじむし)同前(どうぜん)の奴輩(やつばら)某を知らざるやと罵(のゝし)りながら胴卷(どうまき)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
武揚は是より先幕府の軍艦奉行であつたので、八月十九日軍艦数隻を率(ひきゐ)て品川湾を脱出し、途次館山、寒沢(さむさは)に泊し、北海道を占領せむと欲して先づ室蘭附近に向つたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
然(しか)れどもその眼彩爛々(らんらん)として不屈の色あり。余、固(もと)よりこれを異とし、悉(ことごと)く志す所を以てこれに告ぐ。生大いに喜び、これより事を謀るや、勇鋭力前、率(おおむ)ね常に予を起す。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
それがまるでほかの紙屑を率(ひきい)るように、一しきり風が動いたと思うと、まっさきにひらりと舞上ります。
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
『率(そつ)事ながらわたしこと』と、書いてあった、——『叔女として同じ叔女たるあなた様にお手紙まいらせ候(そうろう)。この期会にめぐまされ候こと、まことに嬉ばしき限りにて』
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
そしてその漢中には、魏の曹操が自ら大軍を率(そっ)して、奪回を計っていた。——この際、当然、蜀の関心は曹操にそそがれていた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
江戸の町にいふ店下(たなした)を越後に雁木(がんぎ)(又は庇(ひさし))といふ、雁木の下広くして小荷駄(こにだ)をも率(ひく)べきほどなり、これは雪中にこの庇(ひさし)下を往来(ゆきゝ)の為(ため)なり。
故(ゆゑ)に其著書(そのちよしよ)十餘萬言(よまんげん)、大抵(たいてい)率(おほむ)ね(二一)寓言(ぐうげん)也(なり)。(二二)漁父(ぎよふ)・盜跖(たうせき)・胠篋(きよけふ)を作(つく)り、以(もつ)て孔子(こうし)の徒(と)を詆訿(ていし)し、以(もつ)て老子(らうし)の(二三)術(じゆつ)を明(あきらか)にせり。(二四)畏累虚(わいるゐきよ)・亢桑子(かうさうし)の屬(たぐひ)、皆(みな)空語(くうご)にして事實(じじつ)無(な)し。
率(こぞ)つて白日(ひる)の戦闘(たゝかひ)の
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
気が向くと、年長(としかさ)なのを率(つ)れて、山狩、川狩。自分で梳(す)いた小鳥網から叉手網(さであみ)投網、河鰺網(かじかあみ)でも押板でも、其道の道具は皆揃つてゐたもの。鮎の時節が来れば、日に四十から五十位まで掛ける。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
率(にはか)に読めば「去年」と「此年」とは別年の如くにも見える。若し別年とするときは、里恵が書を裁して寄せたのは天保四年癸巳である。癸巳より算する十九年間は文化十二年乙亥に始まる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
毎年秋の木(こ)の葉(は)を鹿ががさつかせるという時分、大したお供揃(ともぞろい)で猟犬や馬を率(ひか)せてお下(くだ)りになったんです。
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)
番頭の周助は五十年配の強(したゝ)か者で、商賣には拔け目がないといふ評判ですが、主人の財産を殖やすと同じ率(りつ)で、自分の貯蓄(ちよちく)も殖やして行く外には、さして惡巧(わるだく)みがあらうとも思はれません。
避りまつりし故は其八十神各々稲羽(イナバ)の八上比売(ヤガミヒメ)を婚(ヨバ)わんの心ありて、共に稲羽に行きける時に、大穴牟祖ノ神に袋(フクロ)を負わせ、従者(トモ)として率(イ)て往きき。是に気多の崎に到りける時に、裸なる兎伏せり。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
山川に鴛鴦(ヲシ)二つ居て、並(タグ)ひよく並(タグ)へる妹を。誰か率(ヰ)にけむ(孝徳紀)
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)