“疾病”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しっぺい65.9%
やまい14.6%
しつぺい12.2%
いたつき2.4%
やまいへい2.4%
やまひ2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
産土うぶすなかみがあって、生死せいし疾病しっぺい諸種しょしゅ災難等さいなんとう守護しゅごあたってくれればこそ、地上ちじょう人間にんげんはじめてそのその生活せいかついとなめるのじゃ。
オヽ道理もっともじゃと抱き寄すればそのまますや/\とねむるいじらしさ、アヽ死なれぬ身の疾病やまいこれほどなさけなき者あろうか。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
愛に於ける一切の、葛藤かつとう紛紜ふんうん、失望、自殺、疾病しつぺい等あらゆる恐るべき熟字は皆婚姻のあるに因りて生ずる処の結果ならずや。
愛と婚姻 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
この体態ていたらくを見て、事の由来おこりを尋ぬるに、黄金丸はありし仕末を落ちなく語れば。鷲郎もその功労てがらを称賛しつ、「かくては御身が疾病いたつきも、遠ほからずして癒ゆべし」
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
疾病やまいへいなり。子路祷らんことを請う。子曰く、これありやと。子路対えて曰く、之あり。るいに曰く、爾を上下の神祇に祷ると。子曰く、丘の祷るや久しと。——述而篇——
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
たう開元年中かいげんねんちうこととぞ。戸部郡こぶぐん令史れいし妻室さいしつにしてさいあり。たま/\鬼魅きみところとなりて、疾病やまひきやうせるがごとく、醫療いれうつくすといへどもこれ如何いかんともすべからず。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)