“疾走”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しっそう53.8%
はし30.8%
しつそう11.5%
しつさう3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私たちの乗った車は、空中にまい上ったA型人造人間の破片はへんが、まだ地上におちない先に、国境向けて、疾走しっそうを始めたのであった。
人造人間の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「そ、そんな馬鹿な事はない。もしもそうとすれば、機関車は独りで疾走はしって行った事になる——。と、とんでもない事だ!」
気狂い機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
にんえのきもとちて、「お月樣つきさまいくつ」とさけときは、幾多いくたの(おう同音どうおんに「お十三じふさんなゝつ」として、飛禽ひきんつばさか、走獸そうじうあしか、一躍いちやく疾走しつそうしてたちまえず。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さら新式魚形水雷しんしきぎよけいすいらい實力じつりよく如何いかにと、てい海底かいていりようごと疾走しつさうしつゝ洋上やうじやう巨巖きよがん目掛めがけて射出ゐいだ一發いつぱつ二發にはつ巨巖きよがんくだんで、破片はへんなみをどつた。たちま電光艇でんくわうてい甲板かんぱんには歡呼くわんここゑおこつた。