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疾走
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しつそう
ふりがな文庫
“
疾走
(
しつそう
)” の例文
一
人
(
にん
)
榎
(
えのき
)
の
下
(
もと
)
に
立
(
た
)
ちて、「お
月樣
(
つきさま
)
幾
(
いく
)
つ」と
叫
(
さけ
)
ぶ
時
(
とき
)
は、
幾多
(
いくた
)
の(
應
(
おう
)
)
等
(
ら
)
同音
(
どうおん
)
に「お
十三
(
じふさん
)
七
(
なゝ
)
つ」と
和
(
わ
)
して、
飛禽
(
ひきん
)
の
翅
(
つばさ
)
か、
走獸
(
そうじう
)
の
脚
(
あし
)
か、
一躍
(
いちやく
)
疾走
(
しつそう
)
して
忽
(
たちま
)
ち
見
(
み
)
えず。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
あの手
製
(
せい
)
の
暗箱
(
あんはこ
)
をこしらへた
頃
(
ころ
)
、毎日目
録
(
ろく
)
を
眺
(
なが
)
めては
樂
(
たの
)
しんでゐた
頃
(
ころ
)
、
汽
(
き
)
車の
疾走
(
しつそう
)
などを大
騷
(
さわ
)
ぎで
寫
(
うつ
)
して
喜
(
よろこ
)
んでゐた
頃
(
ころ
)
、それらを
思
(
おも
)
ひ返すと、
私
(
わたし
)
の
胸
(
むね
)
には何かしら
變
(
へん
)
な
寂
(
さび
)
しさが
湧
(
わ
)
いてくる。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
後
(
うしろ
)
の
林
(
はやし
)
の
稍
(
やゝ
)
俛首
(
うなだ
)
れた
竹
(
たけ
)
の
外側
(
そとがは
)
がぐるりと
燒
(
や
)
かれて
變色
(
へんしよく
)
して
居
(
ゐ
)
たのが
彼
(
かれ
)
の
目
(
め
)
に
映
(
えい
)
じた。それと
共
(
とも
)
に
彼
(
かれ
)
は
隣
(
となり
)
の
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
の
群集
(
ぐんしふ
)
の
囂々
(
がう/\
)
と
騷
(
さわ
)
ぐのを
耳
(
みゝ
)
にして
自分
(
じぶん
)
が
今
(
いま
)
何
(
なん
)
の
爲
(
ため
)
に
疾走
(
しつそう
)
して
來
(
き
)
たかを
心
(
こゝろ
)
づいた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼
(
かれ
)
は
疾走
(
しつそう
)
した
後
(
あと
)
の
異常
(
いじやう
)
な
疲勞
(
ひらう
)
を
感
(
かん
)
じた。
彼
(
かれ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
燒趾
(
やけあと
)
を
掻
(
か
)
き
立
(
た
)
てようとするのに
鳶口
(
とびぐち
)
も
萬能
(
まんのう
)
も
皆
(
みな
)
其
(
その
)
火
(
ひ
)
の
中
(
なか
)
に
包
(
つゝ
)
まれて
畢
(
しま
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
彼
(
かれ
)
は
空手
(
からて
)
であつた。
唐鍬
(
たうぐは
)
を
執
(
と
)
つて
彼
(
かれ
)
は
再
(
ふたゝ
)
び
熱
(
あつ
)
い
火
(
ひ
)
の
側
(
そば
)
に
立
(
た
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“疾走”の解説
『疾走』(しっそう)は、重松清による小説、またそれを原作とする2005年12月に公開された日本映画。
(出典:Wikipedia)
疾
常用漢字
中学
部首:⽧
10画
走
常用漢字
小2
部首:⾛
7画
“疾”で始まる語句
疾
疾風
疾病
疾駆
疾風迅雷
疾呼
疾風雲
疾駈
疾患
疾翔大力