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疾駆
ふりがな文庫
“疾駆”のいろいろな読み方と例文
旧字:
疾驅
読み方
割合
しっく
94.1%
しつく
5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しっく
(逆引き)
馬車は、爆弾を乗せて走っているように木片を飛ばして
疾駆
(
しっく
)
した。前後に乗っていた警官たちは、狼狽しながら、かつ怖れながら
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
街を
疾駆
(
しっく
)
する洪水のような円タクの流れもハタと止り、運転手も客も、自動車を
路傍
(
ろぼう
)
に捨てたまま、先を争うて高声器の前に突進した。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
疾駆(しっく)の例文をもっと
(32作品)
見る
しつく
(逆引き)
複雑なる社界の諸現象を映写し
出
(
い
)
でんとにはあらで、或一種の
不調子
(
インコンシステンシー
)
、或一種の
弱性
(
フレールチイ
)
を目懸けて一散に
疾駆
(
しつく
)
したるなればなり。
「油地獄」を読む:(〔斎藤〕緑雨著)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
さかなやの自転車が
疾駆
(
しつく
)
し、おう、けさは、やけに富士がはつきり見えるぢやねえか、めつぽふ寒いや、など
呟
(
つぶや
)
きのこして、私は、暗い便所の中に立ちつくし、窓の金網撫でながら、じめじめ泣いて
富嶽百景
(新字旧仮名)
/
太宰治
(著)
疾駆(しつく)の例文をもっと
(2作品)
見る
疾
常用漢字
中学
部首:⽧
10画
駆
常用漢字
中学
部首:⾺
14画
“疾”で始まる語句
疾
疾風
疾病
疾走
疾風迅雷
疾呼
疾風雲
疾患
疾駈
疾翔大力
“疾駆”のふりがなが多い著者
田中英光
高見順
下村湖人
吉行エイスケ
吉川英治
江戸川乱歩
林不忘
中島敦
菊池寛
北村透谷