“疾駈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はやがけ75.0%
しっく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、馬が一匹疾駈はやがけでだよ、トム。」と車掌は答えて、ドアを掴んでいる手を放し、自分の席へひらりと跳び乗った。「お客さん方! よろしいですか、皆さん!」
夕凍ゆふじみかど出づる子ら馬上なり早や疾駈はやがけに駈けつつゆくらし
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
ブラゼンバートの暴圧には、限りがなかった。こころよい愛撫のかわりに、歯齦はぐきから血の出るほどの殴打があった。水辺のしずかな散歩のかわりに、砂塵濛々の戦車の疾駈しっくがあった。
古典風 (新字新仮名) / 太宰治(著)