“鳶口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とびぐち93.6%
とびくち6.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すぐそばが、外麹町そとこうじまち、や組の番屋。追廻しが三、四人飛び出して行って、竹梯子たけはしご鳶口とびぐち逆目鋸さかめのこ龕燈提灯がんどうぢょうちんなどを借りて戻ってくる。
この氷滑こほりすべりがゆきたのしみの一つで、とうさんもぢいやにつくつてもらつた鳶口とびぐち持出もちだしては近所きんじよ子供こどもと一しよゆきなかあそびました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
表からやみくもに跳込んできた安吉やすきち、お天気安という綽名あだなのある若い者だ、——ちょうどいま上りっぱなで、愛用の鳶口とびくちを磨いていたは組の火消し頭佐兵衛さへえ
初午試合討ち (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
その翌日、焼跡の取かたづけをしていた仕事師の鳶口とびくちによって北川氏の家の跡から、女の死骸が掘り出された。
恐ろしき錯誤 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)