“しつさう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
漆瘡50.0%
疾走50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこへまた油薬のやうなものを塗つて呉れた。ひどく苦んだ漆瘡しつさうの男根図はかくのごとくにしてつひに直つた。かさは極く『平凡』にえた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
そして僕の漆瘡しつさう物語の結末が消えるやうにして無くなつてしまつたときに、このことわざ、警句をおもひ起したのであつた。おもひ起して味つてみるとどうも言方に旨いところがあつた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
然るに僕が漆瘡しつさうであれほど苦しんだ時に、父は極めて平凡にそれを直して呉れた。僕はその時、父には何か知らんやはり特殊の『能力』があるのではあるまいかと思つたのである。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
さら新式魚形水雷しんしきぎよけいすいらい實力じつりよく如何いかにと、てい海底かいていりようごと疾走しつさうしつゝ洋上やうじやう巨巖きよがん目掛めがけて射出ゐいだ一發いつぱつ二發にはつ巨巖きよがんくだんで、破片はへんなみをどつた。たちま電光艇でんくわうてい甲板かんぱんには歡呼くわんここゑおこつた。
れい屏風岩べうぶいはうへからたゞちに運轉うんてんこゝろみてると最良さいりよう結果けつくわで、號鈴がうれいリン/\とりひゞき、不思議ふしぎなる機關きくわん活溌くわつぱつなる運轉うんてんしたがつて十二外車輪ぐわいしやりんが、いはみ、どろつて疾走しつさうする有樣ありさま
艇長ていちやう百三十フヒート全面ぜんめん雪白せつはく電光艇でんくわうていが、しづかに波上はじやううかんだときいさましさ、櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさ軍刀ぐんたうをかざして觀外塔上くわんぐわいたふじやうち、一聲いつせいさけ號令がうれいしたに、てい流星りうせいごと疾走しつさうした、第二だいに號令がうれいとも